予防接種

RSVウイルスワクチン

  • 製剤について
    商品名:アブリスボ
    製造元:Pfier
  • 製剤説明
    対象病原体:RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus)
    製品タイプ:不活化ワクチン (組換えRSウイルスワクチン)
  • 接種対象者
    1:妊婦(推奨週齢数/28~36週):新生児のRSV感染症の予防
    2:60歳以上:RSV流行時、60歳以上のRSV下気道感染症の予防
  • 接種方法
    1:妊婦
     妊娠ごとに、RSVワクチンを1回接種する。
     妊娠中「28~36週」に接種した場合、より有効性が高くなることが報告されています。

    2:60歳以上
     流行時に、RSVワクチンを1回接種を行う。
     60歳以上の方は、RSV感染時に下気道感染症(肺炎)を合併しやすい傾向があります。
     RSVウイルスは、生活環境の中で容易に被爆する病原体です。感染の回避は極めて困難なため、「基礎疾患」「慢性呼吸器疾患」のリスクのある方は、流行時に同ワクチンの接種が推奨されています。
  • 追加接種:2025年5月時点で、追加接種の規定はありません

    1:妊娠ごとに、1回接種を行います。
     (1回の妊娠に対して、2回以上RSVワクチンを接種することはありません)

    2:RSVワクチンは、単回接種後・約18ケ月(中央値)まで効果が持続することが確認されています。追加接種に関しては、明確なプロトコールはありません。

  • 授乳中の予防接種
    授乳中のRSVワクチン接種は、適応外接種となります。
    未熟児出産などにおける「両親からのRSV予防」の目的で、ご両親への接種を希望される場合は、適応外であっても当院では対応いたします。
  • 禁忌
    予防接種で過敏反応を起こしたことのある人
    有熱者、重症感染症罹患者
  • 同時接種:他ワクチン製剤との同日接種
    ・行政的な理由から「コロナワクチン」と同時接種はできません。(コロナワクチンとの同時接種を禁忌とする医学的根拠はありません)

    ・Boostrix(Tdap:百日咳菌ワクチンを含む成人用3種混合ワクチン)との同日接種で、「百日咳菌抗原の抗体価上昇率が低下した」との報告があります。
    (Tdapとの同日接種で、RSV抗体価上昇は単体接種と同等。百日咳菌抗体価は上昇するも、単体接種と比較では上昇率の低下を認めた。)
     当院では、アブリスボとBoostrixの同時接種は、対応いたします。
     同日接種に不安を抱く方は、「Boostrixの接種2週間以後に、アブリスボの接種」を提唱します。

【お願い】
予防接種のプランなどに関しての電話対応は、窓口業務の支障となります。
プランニングを含め ”電話による問合せ” には対応できません。
電子メールでご連絡ください。

【付記】
RSV感染症について

RSVは、私たちの生活環境に常在しています。感冒の起炎病原体として重要ですが、人間の生活環境に浸透しているため、暴露回避は困難です。

RSVの主な感染経路は、「感染者からの飛沫感染(咳嗽・くしゃみ・会話)」と、「汚染した手指からの接触感染」です。
飛沫・接触によって、RSVに暴露された口腔・咽頭、鼻粘膜、眼結膜に初感染巣を形成します。
RSVは、生後1歳までに50%以上乳児が、2歳までにほぼ100%の幼児が、初感染します。
初感染の場合、発熱や鼻水として発症し感冒として経過します。一部の感染者に細気管支炎や肺炎を合併する場合もあります。幼児期以後、常態的に不顕性感染症・軽症感染症を反復し、自然免疫は持続します。

リスクとなりやすいのは、やはり新生児です。母体のRSV抗体価が不十分であれば、胎盤を介する移行免疫が十分機能せず、新生児RSV感染症・細気管支炎を合併しやすくなります。

診療案内

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