予防接種
エイムゲン/A型肝炎ワクチン
- 製剤について
商品名:エイムゲン
製造元:KMバイオロジクス株式会社
販売元:Meiji Seika ファルマ株式会社 - 製剤説明
対象病原体:A型肝炎ウイルス
製品タイプ:不活化ワクチン - 接種対象者1歳以上
製剤添付文書では、接種対象年齢に関して明確な記載はありません。
世界保健機関(WHO)ガイドラインでは、1歳以上の小児への接種が推奨されています。
当院では、1歳以上を対象とします。 - 接種方法:皮下または筋肉注射
接種回数:3回
2~4週間の間隔で、まず2回接種します。
さらに、初回から24週後(約6ヵ月後)3回目を接種します。 - 追加接種
追加接種の規定は、特にありません。
ご希望があれば、3回目の接種から10年以上経過した場合に対応いたします。 - 妊娠中の予防接種
妊娠中の接種に関しては、安全性に関するデータがありません。
当院では、強い希望のある場合に対応いたします。
添付文書より
妊婦、産婦、授乳婦等への接種
妊娠中の接種に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には接種しないことを原則とし、予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること。 - 授乳中の予防接種
授乳中の接種に関しては、一般の不活化ワクチンと同様の対応を行います。
当院では、希望のある場合に対応いたします。 - 禁忌
予防接種で過敏反応を起こしたことのある人
有熱者、重症感染症罹患者 - 海外製剤の互換性
海外では、複数のA型肝炎ワクチン(Havrix, Vaqta, Avaxim, Epaxalなど)が臨床使用されています。
それぞれのワクチンの互換性に関して、教科書的な書籍には肯定的に記載されています。
”Tarascon Pharmacopoeia 2016(注1)”には、具体的に4製剤(Havrix, Vaqta, Avaxim, Epaxal)を挙げて、”Brands may be used interchangeably.” としています。
海外製のA型肝炎ワクチンは、2回接種が原則ですが、初回と2回目が異なる製剤でも、充分な免疫効果が期待できます。
ただし、日本で承認されているエイムゲンは、海外製剤との互換性に関する資料はありません。
(注1:Richard Joseph Hamilton,IMMUNOLOGY:Immunizations,Tarascon Pharmacopoeia 2016 Professional Desk Reference Edition:316,2016 )
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