予防接種
ダニ脳炎(TBE/FSME)ワクチン
- 重要な周知事項
このワクチンは、厚生省薬務局審査で承認されていない個人輸入ワクチンです。
輸入ワクチン製剤を利用して副反応が生じた場合は、医薬品副作用被害者救済制度が利用できません。 - 製剤について
商品名:FSME-Immun
製造元:Pfizer - 製剤説明
対象病原体:ダニ脳炎ウイルス
製品タイプ:不活化ワクチン - 接種対象者
1歳以上
【注意】当院で採用する「FSME-Immun」は16歳以上を対象とします。
アウトドアでのアクティビティは、ダニ咬傷のリスクがあります。
欧州でのトレッキング/登山時に、TBE/FSME予防接種が要請されます。 - 接種方法:年齢により摂取量が異なります。
16歳以上 0.5ml FSME-Immun 0.5mL
(1歳~15歳 0.25ml/FSME-Immun 0.25mL Juniorを利用します。当院では対応できません)
接種回数:3回
・通常接種
基本接種3回:第0月、第1月、第12月
2回目:1回目接種から 1-3カ月後
3回目:2回目接種から 9-12ヶ月後
3回接種後、約3年間は充分な免疫が保持できます。
・迅速接種
早急な接種完了を要請されている場合
基本接種3回:第0日、第14日、第6月
2回目:1回目接種から 14日後に2回目を接種
3回目:2回目接種から 5-12ヶ月後に3回目を接種- 追加接種
長期的な感染免疫担保を考えた場合は、3回目接種から3年後に4回目の接種を予定してください。
TBE/FSMEのリスク地域での滞在が極めて長期にわたる場合は、4回目以後であれば、5年ごとに追加接種を行います。 - 妊娠中の予防接種
妊娠・4ヶ月以上の妊婦の方には、ご希望があれば対応いたします。 - 授乳中の予防接種
授乳中の接種に関しては、一般の不活化ワクチンと同様の対応を行います。
当院では、希望のある場合に対応いたします。 - 禁忌
予防接種で過敏反応を起こしたことのある人
有熱者、重症感染症罹患者 - 注意
ダニ脳炎と日本脳炎は、異なる疾患です。
ワクチンも異なります。
【お願い】
予防接種のプランなどに関しての電話対応は、窓口業務の支障となります。
プランニングを含め ”電話による問合せ” には対応できません。
電子メールでご連絡ください。
【付記】
TBEワクチン接種を完了し、さらに追加接種1回を行った場合、5年後まで十分な中和抗体を99%に認めています。
12歳未満の接種者は、12歳以上に比べて、獲得抗体価(平均値)、抗体陽性率が優位に高いことがわかっています。
追加接種を受けていても、60歳以上では抗体陽性率が80%台に低下しています。
ダニ脳炎(Tick-borne encephalitis:TBE)について
ダニ脳炎は、主にヨーロッパとロシア(極東を含む)で流行しています。
ダニ脳炎は、TBEウイルスによっておこる脳の炎症です。
野生の齧歯類(げっしるい:ネズミなど)が保菌しています。
ネズミから脱落した”マダニ”に刺されることにより、人も感染します。
中部ヨーロッパで流行しているタイプ(中部ヨーロッパ脳炎)と、ロシアで流行しているタイプ(ロシア春夏脳炎)は、サブタイプの異なるダニ脳炎(TBE)ウイルスが原因です。(いずれのタイプであっても、TBEワクチンは有効です)
ダニ媒介性脳炎(tick-borne encephalitis:TBE)は重度の急性臨床経過をたどり、罹患期間が極めて長期にわたります。残念ながら、ダニ脳炎ウイルスに対応する抗ウイルス薬はありません。解熱剤で熱を下げたり、抗痙攣薬で対症的に対応するしかありません。
中枢神経系(脳・脊髄)に炎症を起こした場合、脳にダメージを受ける可能性が高く、脳の機能低下は回復が困難です。
脳炎のような病気は、罹患してから治すという考えは危険です。
ワクチンによる感染予防をご検討ください。
診療案内
受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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9:00-12:30 | - | |||||
16:00-18:30 | - | - |
※水曜、日曜・祝祭日は休診です。
臨時休診・時間変更は
診療カレンダーで、ご確認ください。
お知らせ
当院では、窓口会計のキャッシュレス化を推進しています。
保険診療・自由診療(予防接種・診断書)ともに対応しております。
クレジットカード/Payご利用になれます。
どうぞご利用ください。
- クレジットカードの対応
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- QRコード決済の対応
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