B型肝炎ワクチン
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製剤について
当院では、ビームゲン、ヘプタバックスⅡの2種製剤を採用しています。
商品名:ビームゲン
製造元:KMバイオロジクス株式会社
販売元:Meiji Seika ファルマ株式会社
商品名:ヘプタバックスⅡ
製造元:MSD株式会社 -
製剤説明
対象病原体:B型肝炎ウイルス
製品タイプ:不活化ワクチン - 接種対象者 月齢0ヶ月以上、小児・成人
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接種方法
:皮下または筋肉注射
接種回数 :3回
接種目的によって、3つの接種プランがあります
1:一般的なB型肝炎予防
2:母子感染の予防
3:B型肝炎暴露後予防
1:一般的なB型肝炎予防
1回目から4週間後に、2回目を接種。
2:母子感染の予防
初回から20~24週後に、3回目を追加接種。
能動的にHBs抗体が獲得できない場合、更に1回追加接種 または 1コース(3回接種)を行います。
生後12時間以内に1回目を接種する。
3:B型肝炎暴露後予防
さらに、初回から1ヶ月後に2回目を、初回から6ヶ月後に3回目を接種する(合計3回)。
医療事故、針刺し事故などB型肝炎汚染物による暴露後の発症予防
事故発生後7日以内に1回を接種する。
さらに、初回から1ヶ月後に2回目を、初回から3~6ヶ月後に3回目を接種する(合計3回) -
追加接種
HBs抗体陽転後の追加接種は、特に規定がありません。
追加接種を検討する場合は、3回目の接種から2~5年後に、追加4回目を接種します。 -
妊娠中の予防接種
妊娠中の接種に関しては、安全性に関するデータがありません。
当院では、強い希望のある場合に対応いたします。
添付文書より
妊婦、産婦、授乳婦等への接種
妊娠中の接種に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には接種しないことを原則とし、予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること。
妊娠中のB型肝炎予防接種に関して、当院から提言
B型肝炎ウイルスの被爆は、医療汚染やキャリアーとの濃厚な接触が原因です。
一般生活において(医療などの特殊な環境以外では)、意図的に回避可能です。
妊娠中に関しては、ワクチンによる予防以前の問題として、感染源からの自己防衛は大切です。
そのうえで、妊娠4カ月以後のB型肝炎予防接種は、ご希望により検討させていただきます。
妊娠期間中の海外赴任に際して、B型肝炎ワクチン接種が要請されることがあります。この場合の予防接種は、社会制度的な要請であり、医学管理的な緊急接種の必要性は乏しいとおもいます。現実的には、下記のような対応を考えてみてはいかがでしょうか。
1:妊娠中の母性保護のため、"出産後に接種を延期する医学的必要性"を示した証明書で対応する。(出産後に接種)
2:妊娠4ヶ月を超え、比較的安定した時期に、B型肝炎予防接種を予定する。 -
授乳中の予防接種
授乳中の接種に関しては、一般の不活化ワクチンと同様の対応を行います。
当院では、希望のある場合に対応いたします。 -
禁忌
予防接種で過敏反応を起こしたことのある人
有熱者、重症感染症罹患者
【お願い】
予防接種のプランなどに関しての電話対応は、窓口業務の支障となります。
プランニングを含め "電話による問合せ" には対応できません。
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