自費処方

マラリア感染予防に関して(抗マラリア薬)

マラリア予防薬:マラロン
マラリア・緊急スタンバイ治療薬:リアメット

【マラリア予防薬:マラロン】
薬剤名
Atovaquone/proguanil
商品名
マラロン(Malarone)
製造元
Glaxo Smith Kline
【マラリア予防薬に関して】

抗マラリア薬は、マラリアの発症を予防しますが、蚊を防いでくれるわけではありません。
マラリアに汚染された蚊に刺された場合、抗マラリア薬を飲んでいてもマラリア原虫は人体に侵入します。(感染は成立します)

抗マラリア薬の内服目的は、暴露(虫刺)後の「マラリア発症」を予防することです。
発症予防のため、既定の内服方法に従って服用してください。

【予防投薬・内服方法】

当院では、40Kg以上の成人を対象に処方いたします。

マラリア流行地域到着 1日前より内服開始。
感染危険地域 入域後 毎日1回1錠を内服する。
流行地域を 離れた後 7日間は内服を毎日継続する。

注意:流行地域での滞在が短い場合であっても、「流行地域を離れた後7日間の内服予防」が必要です。


【事前予約制です】

マラロンの処方には、e-mailで、事前予約が必要です。
渡航スケジュールが確定しましたら、下記の情報を、e-mailでお知らせください。
(お電話では対応できません。)

1:渡航予定している 主な地域名(マラリアリスクのある場所のみ)
2:リスク地域 入域日
3:リスク地域 出域日
4:マラロンを希望する人数

【マラリア・スタンバイ緊急治療薬 :リアメット】
薬剤名
Artemether/Lumefantrine
商品名
リアメット(Riamet)
製造元
Novartis Pharma Schweiz AG

マラリア感染・発症が疑われる場合、「速やかに」「既定の内服方法」に従って治療を開始してください。

【リアメット処方対象】

当院では、35Kg以上の成人を対象とします。

【内服開始の判断】

・マラリア感染リスクの極めて高い環境で「8日間以上」滞在した場合
・滞在中に、マラリア感染が極めて強く疑われる場合
内服を開始した後は、すみやかに医師による診察を受診してください。

【用法及び用量】

1回につき4錠を、以下のスケジュールで6回内服します(総内服錠数:24錠)。
・1回目 0時間(すぐに内服)
・2回目 8時間後
・3回目 24時間後(1回目から24時間後)
・4回目 36時間後(3回目から12時間後)
・5回目 48時間後(4回目から12時間後)
・6回目 60時間後(5回目から12時間後)

【具体的な内服タイミングの一例】

第1日、1回目/朝食後内服、2回目/午後内服(1回目から8時間後)
第2日 3回目/朝食後内服、4回目/夕食後内服
第3日 5回目/朝食後内服、6回目/夕食後内服

リアメットの処方には、e-mailで、事前予約が必要です。
(お電話では対応できません)

【お願い】

予防接種のプランなどに関しての電話対応は、窓口業務の支障となります。
プランニングを含め ”電話による問合せ” には対応できません。
電子メール でご連絡ください。

ふたばクリニック 広瀬久人