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次亜塩素酸消毒液の作り方

消毒薬は、安価で大量に供給されなければ、利用できません。
高額な薬を、ケチケチ使用しても、「消毒」の有効性は低下します。
必要かつ充分な消毒のためには、大量で安価な消毒薬が、絶対必要です。
その視点で考えると、次亜塩素酸は安価で大量生産しやすく、利用しやすい消毒薬です。

1:次亜塩素酸って、工業的にどうやって作ってるの?

食塩水を電気分解して、工業的に生産します。

水と食塩と電気があれば製造可能です。
原材料費は、極めて安価です。
キッチンハイター 600ml(原液6%次亜塩素酸溶液)は 約¥200円です。

解放空間に放置された次亜塩素酸は、水と塩素に分解され、蒸散します。
環境に比較的やさしい消毒薬です。


2:購入方法

市販の漂白剤(塩素系液体製剤)をご購入ください。
キッチンハイター、ブリーチのような塩素系漂白剤です。

あえて、高額な製剤を購入する必要はありません。

次亜塩素酸の原料は無尽蔵にあり、常に安価で供給されています。
市販の漂白剤に比べて、異常に高額であれば、何かしらの事情があるはずです。
合理性のない高額商品を、あえて利用する医学的選択肢はありません。

3:薄めて使う

市販されている次亜塩素酸溶液は、5-6%に調整されています。
使用目的に合わせて、薄めてご利用ください。

準備:計量のために、コップと、容器のキャップをご用意ください。

1:紙コップ(7オンス)は、約200mlです。
2:容器キャップは 1杯8分目 20mlです

1:高度汚染部位の除染 0.5%溶液

紙コップ(7オンス200ml)9分目の水に、キャップ1杯(8分目)
唾液・喀痰が直接付着した部位は、汚染物を広げないように除去し、汚染部位を0.5%溶液で清拭します。

2:シーツや肌着の浸漬消毒0.1%溶液(シーツ、肌着)

水・1リットル(紙コップ7オンス 5杯)に、キャップ1杯(8分目)
洗面器やバケツに0.1%溶液を用意し、消毒するものを浸漬します。

3:ドアノブ・手すりの清拭0.05%溶液(ドアノブ、手すり)

水・2リットルに、キャップ1杯(8分目)
ノブなどに直接スプレーし、必要があれば乾拭きします。
次亜塩素酸は、分解乾燥しますので、基本的に上拭きは必要ありません。

4:空間除染

空間除菌という考え方が、誤解を生みやすいと思います。
結論から言いますと、空間を占有する空気の除菌は、次亜塩素酸噴霧では不可能です。

床や壁を、直接、次亜塩素酸水溶液で清拭することは、有効です。
しかし、空間・空気の除菌に次亜塩素酸溶液の噴霧は、効果ありません。
さらに困ったことに、次亜塩素酸は、粘膜や肌にに接触したり、呼吸・吸入すると健康障害を生じます。
人が生活する空間に、不用意に噴霧をおこなわないでください。

医学的に空間全体のウイルス排除には、ガス製剤を利用します。
有害なガスで空間を充填することにより、空間全体を滅菌します。
ガス充填・消毒・排気には、通常36時間以上を必要とします。
無菌室の滅菌のようなイメージです。
それほど大掛かりな室内除菌を、次亜塩素酸のミストを噴霧したくらいで実現できるわけがありません。

重要なことですが、燻煙や噴霧は、煤煙とミストを放出するだけで、ガスではありません。

煤煙やミストの粒子(数~数十μ)に比べて、コロナウイルス粒子(0.1μ)は小さく、ウイルスにとっては隙間だらけです。
消毒薬がウイルスに届かなければ(ウイルス表面に直接接触しなければ)、効果は期待できません。

2020.06.04 広瀬 久人

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