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接触性皮膚炎/野菜・キュウリ

ウリ科・キュウリ(cucumber)
病態:アレルギー性皮膚炎
原因:キュウリの成分

キュウリを収穫時に、断端からサップ(乳白色の分泌液)が滲出してきます。
新鮮なキュウリをカットすると、皮の部分に乳白色の分泌を認めることがあります。
このサップが皮膚炎を起こしてきます。

キュウリのサップによる皮膚炎は、アレルギーと化学物質の二つの要因があると考えられます。
苦味成分ククルビシン類は、皮膚に対して侵襲性を持ち、少ないながら皮膚の過敏な人は、皮膚炎を起こしてきます。
ただし、ククルビシンによる反応は個人差が多く、皮膚炎の原因と特定はできることはそれほどありません。
キュウリのサップには、多種類の物質・成分が含まれており、皮膚炎の主因を特定することはできません。

野菜類に関して、一般的に言えることですが、新鮮なほど皮膚炎を起こしてきます。
キュウリの部位でも、茎につながっている方がサップ分泌量は多い傾向にあります。
ヘタを切り落としたときに、包丁に乳液がにじむほど新鮮な場合は、カット後に水にさらした方が安全です。

2020.05.24 広瀬 久人

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