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接触性皮膚炎/野菜・トロロ芋

ヤマノイモ科・ナガイモ、ヤマイモ(yam)
病態:物理的微小外傷
病因:シュウ酸カルシウム

非常に有名な皮膚炎で、トロロ芋に触れた時の皮膚炎です。

芋の中に含まれるシュウ酸カルシウム結晶は、針状の細長く鋭い形です。
同結晶は、手のひら・手甲どちらでも、皮膚炎をおこします。
シュウ酸カルシウム結晶がが刺入すると、強い掻痒感を認めます。

芋の粘液中には、針状結晶が含まれています。粘膜を塗り広げるように手洗いすると、逆に炎症を広げてしまいます。
トロロ芋にかぶれた場合は、中性石鹸を使って皮膚炎部位を洗浄してください。
石鹸の泡で皮膚を保護すると、問題の結晶は皮膚に刺さりにくくなります。
一般的には、充分な洗浄だけで掻痒感は落ち着いてきますが、炎症が遷延するときは医療機関を受診してください。

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