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接触皮膚炎/果物・マンゴウ

ウルシ科・マンゴー(mango)
病態:化学性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎
原因:マンゴール

マンゴーの成分:マンゴールは、ウルシオール(漆のかぶれ成分)と化学構造的に似ています。
同じウルシ科なので、同等成分があることは仕方ないのですが、当然かぶれに注意が必要です。

マンゴールは、ベンゼン核を持つ化学物質の混合物で、単一成分の化学物質ではありません。
15~17個のカルボニル基側鎖を持つ多種類の化学物質の総称です。
カルボニル側鎖に不飽和が多いほど、化学的な侵襲性が高まります。

マンゴールは、皮膚粘膜の脆弱な人に、化学熱傷を起こしてきます。
フルーツをカッティングするときや摂食時など、果肉・果皮に触れるとかぶれることがあり、皮膚炎・粘膜炎を呈します。

マンゴールはアレルギー性皮膚炎も起こします。
マンゴーの被爆を繰り返すと、マンゴールに感作されます。
感作後は、感作前よりも強く広範囲に炎症を起こしてしまいます。

マンゴールは、水に溶け難く、耐熱性です。
水にさらしても、加熱してもアレルギー誘導性は失活できません。
マンゴープリンは、加熱食品ですが、マンゴーに過敏性のある人は皮膚炎・粘膜炎の原因となります。

【付記】
マンゴーとパパイヤを、勘違いする方がおられます。
先日も、「パパイヤ”食べたら、口と手がかぶれた」と、ご来院されました。
タネの数を聞いてみたところ、「1つ」と答えていただきました。それは、マンゴーですね。
マンゴーの種は1つ、パパイヤは沢山・・・疑問を感じたら、確認してみる必要があります。

2020.05.24 

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