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コロナウイルス対策・消毒/アルコール・次亜塩素酸

コロナウイルス対策:消毒に関して誤解が生じそうなのでコラムを設けました。

新型コロナウイルス流行に際して、消毒用アルコールが極めて不足しています。
2020年4月の段階で、一部自治体で、手指消毒用に次亜塩素酸液の配布を検討・実施しています。
厚生労働省は、次亜塩素酸液の手指消毒に関して否定的なコメントを寄せています。(2020.04.10)



次亜塩素酸液は、コロナウイルスの消毒に有効です

厚労省のコメントは、『次亜塩素酸液を手指消毒に使わないでください』という意味です。

次亜塩素酸液は、皮膚侵襲性が強いため、人体への使用は推奨できません。
どうしても使用しなければならない場合は、0.05v%以下に調整します。しかし、この濃度では、数分の手指消毒はほとんど効果がありません。低濃度次亜塩素酸液の有効性は懐疑的です。
通常の手指消毒に次亜塩素酸液を利用することは、非現実的で有効性が乏しい方法です。
石鹸でしっかり手洗いを行った方が、はるかに現実的で有効です。

2003年SARSが問題になった時点で、厚労省はコロナウイルスに対する消毒指針を表明しています。


上記文書のPDFファイルは、こちらをクリックしてください。

注目点
1:手指への使用に関しては、アルコールを推奨し、次亜塩素酸液は非推奨
2:0.1%次亜塩素酸液を用いた浸漬消毒の場合、30分以上を推奨しています

IDSC/感染症情報センターのサイトにも、消毒剤の適応に関して情報が記載されています。(2003.05.22)
http://idsc.nih.go.jp/disease/sars/desinfect04a.html

2020.04.11 広瀬 久人