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渡米時のツベルクリン検査

アメリカへの出張・赴任・留学や、研究目的の中・長期渡航時に、ツベルクリン検査(Tuberculosis Screening)を要請されることがあります。ツベルクリン検査に関する英文証明書の依頼・問合せが多いのですが、この点に関してコラムを設けました。

【追記:2013.07.01】留学に際して、”IGAR”が”ツベルクリン検査”の代わりに要請されるようになってきています。ツベルクリン検査の判定は、BCG接種などに左右されるため、結核感染の判断には不適切であり、今後はIGRAによる判定に移行すると思われます。

日米の制度的な相違

日本では、平成16年度まで結核予防法 によって、ツベルクリン反応が陽性になるまで、BCG接種を行っていました。(平成17年度以降、結核予防法改正に伴って、接種回数が1回に減っています。) 
弱毒結核生ワクチン(BCG)を接種することによって、結核感染状態をつくります。BCG接種後は、感染免疫を獲得できます。日本では、ほとんど人がツベルクリン反応・陽性となります。
アメリカでは、BCGワクチンは接種しません。したがって、ツベルクリン陰性の場合がほとんどです。アメリカ在住者で”ツベルクリン反応陽性者”は、結核感染者を意味します。

ツベルクリン陽性の場合、診断書が必要になります

アメリカでは、長期滞在入国者(海外出張・赴任・留学など)に、活動性結核の検査を要求します。これは結核感染症に対する水際対策です。
結核検査として、ツベルクリン検査やIGARが必要となります。

ツベルクリン検査を行って、陽性であれば、基本的に結核患者として対応される可能性があります。
日本とアメリカの結核対策の違いによって、日本人渡航者に不要な疑義を生じさせないため、結核症を否定する診断書が必要となります。

この診断書は、下記3点が重要なポイントです。

日本と欧米の予防接種制度の違いにより、ツベルクリン陽性を理由に、日本人渡航者が不必要な結核治療を推奨されることがあります。とくに、海外赴任時はあわただしいため、アメリカ入国時の必要書類のなかで、ツベルクリン検査診断書を軽視しがちですが、きちんとした対応が必要です。

IGAR(クオンティフェロン検査・T-spot検査)

IGARは、結核感染に特異性が高く、結核症の判定に有効です。この検査は、BCG接種に影響されないため、ツベルクリン検査陽性時の、結核感染判定に際して、非常に有効な検査です。
ただし 高齢者の場合は、結核感染の既往者が多く、IGARが陽性となります。高齢者の場合、推奨できません。

クォンティフェロン検査T-spot検査に関してはリンクを ご参照ください。

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ふたばクリニック 広瀬久人