ふたばクリニック 内科・小児科

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コラム

夏バテと夏カゼ症候群

夏バテの原因は、よくわかっておりません。暑さによる消耗性変化や、エアコンによる温度差ストレスに、軽度脱水・電解質異常等が複合して、体調低下をきたすとされていますが、夏カゼも見逃しにできないものです。

夏カゼとは、夏季に流行するウイルス性感染症を総称します。ウイルスの中でも、アデノウイルス、コクサッキーウイルス、エンテロウイルス、パルボウイルスなどの感染を集計すると、冬季のインフルエンザウイルスに匹敵するくらいの流行を毎年認めています。

下記の挿図は、国立感染症研究所・感染症情報センターの 2011年第25週(6月下旬)の夏カゼ流行状況です。

咽頭結膜熱、手足口病、伝染性紅斑は、いずれも夏に流行のピークを迎えます。

実は、この3疾患は、ほとんどの人が小児期に感染して免疫を持っています。毎夏に暴露する可能性が高く、毎年免疫を更新していると考えられます。

しかし、免疫がやや低下した成人が感染すると、典型的な発病ではなく、中途半端な症状となります。

ウイルス感染は、インターフェロンやインターロイキンなど炎症物質を非特異的に誘導し、感冒様症状を呈します。熱の無い倦怠感の持続、モチベーションの低下、頭痛や肩凝りなど常習症状の増悪、食思不振など体調不良を、2~3週間認める場合があります。

まるで、夏バテに症状がそっくりです。

夏バテは ”熱環境への対応障害” ですが、”夏カゼ症候群” も ”夏バテ” に紛れ込んでいる可能性があります。とくに、乳幼児をお持ちの”ママ・パパ”は、お子様から、気付かないまま夏カゼをもらっていることも多いことが予想されます。

お子様が夏カゼにかかった後、しばらく体調不良が持続するようなら、もしかしたら夏カゼの非典型的感染症状かもしれません。

ふたばクリニック 広瀬久人 (2011.07.11)

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